日本を代表するピアニストである中村紘子さんが天に召されました。

７２歳。

大腸がんと闘いながらも活躍休止を挟みつつ、それでも亡くなる直前までコンサートにも出られたという強い意志と精神力は相当なものだったと思います。
現役ピアニストのまま、そして美しいまま生涯を閉じられたのは、ピアニストとしては、潔い人生の幕引きだったかもしれません。が、やはりまだまだ活躍できたはずですから、とても残念です。

中村さんの演奏は、物腰の柔らかさとは対照的に、情熱的で力強い印象があります。

きっとすごい情熱を内に秘めてひたむきに人生を突っ走って行かれたのでは、なんて勝手に憶測をしています。

今日は 彼女の弾くショパンのワルツやバラードなどを、追悼の気持ちを込めて聴いていました。

ご冥福をお祈りします。